小寒
1月6~19日頃。
小寒と次に来る「大寒」を合わせて「寒の内」といいます。
その「寒の内」の初日を「寒の入り」といいます。
一年で一番寒い時期の入り口ということです。
一番寒い時期ということは、修行道には持って来いですね。
空手、剣道などいろんな武道で「寒稽古」が行われ、この時期の風物詩となっています。
【寒中見舞い】
寒中というのは小寒から節分(2月3日)までの間に出す挨拶状が寒中見舞いです。
年賀状を出しそびれてしまった相手の方や、喪中で年賀状をもらってしまった時、逆に相手方が喪中で年賀状の代わりとして・・・
などちょっと便利に使えます。
冒頭に「寒中お見舞い申し上げます」と書いて、お相手の健康を気遣ったり、自分の近況を知らせたり。
メールやLINEで済ますことが多いこの頃ですが、ちょっと手書きして送るのもいいですね。
絵手紙が趣味の高齢者の方って多いのでレクで書いてみるのもよいかも。
【寒九の雨(かんくのあめ)】
1月6日の寒の入りから九日目に雨が降る雨をこう呼びます。
豊作のしるしとされています。
【南岸低気圧】
今の時期、冬から春にかけ発生することが多い南岸低気圧。
その名の通り本州の太平洋側を通っていく低気圧で、太平洋側に雪が降るかどうかの決め手となる低気圧です。
大雨を伴って寒気を運ぶことが多いのですが、進路や発達具合で雪になるのか雨なのか予想が難しい低気圧だそうです。
七十二候
二十四節気小寒の候は以下の3つです。
初候: 芹乃栄う(せりすなわちさかう)
1月6~9日頃。
七草がゆにつかう「セリ」のことです。
全国の野山に自生しています。
競り合うように生える様子から「セリ」という名前がついたとも言われています。
次候: 水泉動く(すいせんうごく)
1月10~14日頃。
地上は凍り付くような寒さの中でも、地中では氷が解け始め動き始める頃という意味です。
目にははっきり見ることはできなくても、少しずつ春に近づいているということですね。
末候: 雉始めて雊く(きじはじめてなく)
1月15~19日頃。
雉は日本の国鳥でもあります。
鶴が国鳥と思っている人も多いかもしれませんが、実は雉なのです。
国鳥なのに猟の対象になっているという。
それはさておき雉は桃太郎などにも出てくる通り日本人にはなじみ深い鳥です。
「始めて雊(な)く」、これはオスがメスに求愛するときの「ケーンケーン」という鳴き声のことをいってます。
実際の繁殖期は3月頃ということで、これより少し後になります。