日本は四季があるせいか、季節や自然の移り変わりに敏感です。
それは、季節に関係する言葉や表現が豊かなことにも表れています。
例えば雪。雪の呼び方、雪にまつわる言葉、ほんとにたくさんの表現があります。
ということで、雪の降る季節のレクリエーションのネタに雪の話はいかがでしょう?
前振りの雑学ネタでもいいですし、クイズにしてもいいですね。
※下にあげたのは、まだまだ一部でもっとたくさんの表現がありますよ。
降る時が違えば名前も変わる
●初雪(はつゆき)
その年の寒くなって初めて降る雪のこと
平年日は東京で1月3日、西日本が12月、北日本が10月下旬~11月
●終雪(しゅうせつ)
初雪の反対で、春になってその冬最後に降る雪のこと
平年日は東京や大阪で3月11日、札幌4月19日、西日本は2月~3月
「雪の別れ」「雪の果て」【季語】「雪のなごり」「なごり雪」【季語】「わすれ雪」「涅槃(ねはん)雪」とも言う
まれに季節外れに雪が降って、終雪が4月頃になると、
「雪見桜」「花見雪」と呼ばれる
●早雪(そうせつ)
時季より早く降る雪のこと
●初冠雪(はつかんせつ)
夏を過ぎて(その年の最高気温を観測した日を過ぎてから)初めて、山頂に雪が積もり、ふもとから見て白くなること
●根雪(ねゆき)【季語】
雪が解ける前に次々降り積もって、雪解けの時期まで解けずに残る雪のこと
●残雪(ざんせつ)【季語】
春になっても解けずに残っている雪
●万年雪(まんねんゆき)
高い山などで一年中残っている雪のこと
色や形、降り方、様子
●白雪(しらゆき)
まっしろな雪のこと
雪の美しさをたとえた呼び方
●雪花(せっか)
雪の結晶 または雪の降るのを花にたとえたもの
●深雪(みゆき)【季語】
深く降り積もった雪
雪の美称
●細雪(ささめゆき)【季語】
細かく降る雪 又はまばらに降る雪
●粉雪(こなゆき)、小米雪(こごめゆき)どちらも【季語】
さらさらな雪
●灰雪(はいゆき)
灰が降ってくるかのようなひらひらした雪
●泡雪、沫雪、淡雪(いずれもあわゆき)ぜんぶ【季語】
やわらかな解けやすい雪
●薄雪(うすゆき)【季語】
うっすら積もった雪
●玉雪(たまゆき)
わりと暖かな時期に降る玉形の雪
●綿雪(わたゆき)【季語】、牡丹雪(ぼたんゆき)【季語】、花びら雪(はなびらゆき)
雪のかけらがわりと大きな雪
●餅雪(もちゆき)【季語】
玉雪や綿雪が少し解けた状態の雪
水分が多めで形が変えやすく、雪だるまが作りやすい
●べた雪(べたゆき)、濡れ雪(ぬれゆき)
水分が多く、べちゃべちゃした雪
●湿雪(しめりゆき)【季語】
水分の多い雪
●水雪(みずゆき)【季語】
べた雪と雨の間くらいのみぞれのような雪
●風花(かざはな)【季語】
風にのって花びらが舞うようにちらつく雪
積もった雪が風に飛ばされて舞う様子
積もっている雪の呼び方
●新雪(しんせつ)【季語】
積もりたての雪
●粗目雪(ざらめゆき)【季語】
解けたり凍ったりを繰り返して、ざらめ糖のように粒が大きくなった雪
●どか雪(どかゆき)
短い時間で大量に降り積もった雪
●雪持ち(ゆきもち)
雪が木の枝や葉に積もっている様子
●綿帽子雪(わたぼうしゆき)
木に積もった雪
ちょうど帽子をかぶったように見えることから
●傘の雪(かさのゆき)【季語】
人の傘の上に積もった雪
●まだら雪(まだらゆき)
まだらに降り積もってる雪
雪のつくきれいな言葉
●銀雪(ぎんせつ)【季語】
積もって銀色に光って見える雪
●雪化粧(ゆきげしょう)【季語】
一面降り積もった様子
●瑞雪(ずいせつ)
おめでたいときに降った雪
幸せをもたらすといわれる
●雪明り(ゆきあかり)【季語】
積もった雪で、夜でも薄明るく見える様子
●垂れ雪(しずりゆき)【季語】
木の枝などから滑り落ちてくる雪
●雪月夜(ゆきづきよ)【季語】
雪の夜で月が出ている夜
まとめ
雪にまつわることばには、その形や降り方、降る時期などでたくさんの呼び名があります。
その多くが季語になっていますので、俳句を作ってもよいかも。