レクの盛り上げ方 PR

レクを盛り上げる方法

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レクを盛り上げる方法

レクをやる中で一番難しいのがこれですよね。

レクネタを見つけることより、盛り上げることの方が難しい。

例えばベンチサッカーのようにネタそのものが動的で盛り上がりやすいものは、もう勝手に盛り上がりそうですが、ホワイトボードレクのような静的なレクは、職員が意識的に盛り上がる工夫をしないと勝手に盛り上がってはくれない気がしますね。

そこで、私の経験、見聞きした中から、これはポイントかと思えるものをご紹介すると以下になります。

  • レクの組み立てを考える
  • まずはアイスブレイク
  • コミュニケーションが大事

レクの組み立てを考える

レクの組み立てというのは、レクの時にすることを時系列で大まかに決めておくことです。

下図は一例ですが、アイスブレイクに5分、ミニレク10分、メインレク20分と大まかに内容とそれにかける時間を決めておきます。
時間を決めるのは、だらだらになったり、進行が速すぎて時間が余ってオロオロしないためです。

また、利用者さんにも「今日は〇時から〇時まで輪投げをしますよ」などメインレクの内容をお知らせしておきます。

レクの組立

アイスブレイク

「アイスブレイク」というのは、文字通りアイスを溶かすようにその場の緊張をやわらげるような行動のこと。

やはり、レクに限らずなにごとも、いきなり話の本題(メインレク)に行くことはないですよね。
利用者さんは、今日はこれから何をするんだろうと緊張気味ですので、メインのレクを始める前にまずリラックスしてもらいます。

ここでは「日付の確認」と「今日は何の日」をアイスブレイクと位置づけて説明します。

日付を確認

まず一番初めはこれですよね、「日付の確認」。脳トレにもなるし。

例)司会:「今日は何月何日何曜日ですか?」
利用者:「え~、5月10日だったかなぁ」
司:「じゃあ、今日は何年の5月10日ですか?西暦でお願いします!」
利:「え~っ!」(なぜか西暦だとあわてる)

今日は何の日?

これも定番ですが、高齢者向けレクのアイスブレイクとしては打ってつけですね。

内容は、二十四節気などの季節的なことや、記念日、歴史上の出来事、偉人や芸能人などの誕生日などがお決まりです。

ただ、私は、戦争や悲惨な事件、事故、忌日は基本的に抜いています。

そしてここで大切なのは職員が一方的に話さずに、利用者さんにも話をさせること。
例えば、祝日やお雛様のような誰でもしっているような行事、地域のお祭りなどは「今日は何の日ですか?」と逆に聞いたりすると、「あれなんだったかな」と周りに聞いたり、周りの人が教えてくれたりコミュニケーションが生まれます。

「今日は何の日」をコミュニケーションに活かすには下の方も見てください。

高齢者レクに使いやすいような「今日は何の日」を作りました。
ただ記念日などを解説するのではなく、内容に沿ったクイズを入れたり、他にもレクのアイデアを入れています。 ↓ ↓ ↓

ミニレク

メインに入る前の短時間レクを「ミニレク」と勝手に名付けています。
時間がないときは、省いてメインレクに進むときも多々ありますし、そういうとこは臨機応変にしてます。

なんでミニレクを入れるかというと、脳トレなどの静的レクと体を使う動的レクと両方やりたいからです。
なので、メインレクが動的ならばミニレクは静的なものをというように逆のものを取り入れています。

具体的には、
【静的】
●今日のクイズ(当サイトの「今日は何の日」にはその日にまつわるクイズを作ってます。)
●その他脳トレ各種(ことわざ、しりとりなど)
●歌を歌う

【動的】
●ラジオ体操
●ストレッチ
●指体操
●棒体操

などです。
どれもあまり時間をとらずにできるようなものにしています。

メインレク

メインレクは利用者さんの人数が多かったり、レベルに幅があると盛り上げるの難しいですよね。職員がそれなりの人数いればいいのでしょうけど。
なので、退屈してボーっとしてしまう人がでない工夫が必要です。

●大人数の利用者さんの場合、利用者さんを二班くらいに分けて、一班ずつレクをする。
例えばメインレクがボーリングのような個人プレーの場合、待ってる間退屈したりするので、一斑ボーリング、二班ジェンガや折り紙とか。
もしくは、ベンチサッカーのようなチームプレーのレクにする。

●できるだけシンプルなゲーム
(複雑なものだと、出来る人にしか出来ないになりがち)

●職員は「がんばれ」など応援や、「上手でしたね」「惜しかったですね」といった掛け声をかける

コミュニケーション

レクのすべてを通して大事なのはコミュニケーションです。

職員が一方的にしゃべっても盛り上がりません。
やはり利用者さんに声掛けし、反応を返してもらいながら場の空気を作り上げていくのかなと思います。

●「今日は何の日」がちょうど良いコミュニケーションツール

●お正月やお盆の行事、地方のお祭りなども声かけのネタにしやすい

●献立も使えます

●声かける相手は個人でも、全員でもよい

●目配り気配り

「今日は何の日」がちょうどよいコミュニケーションツールになる

「今日は何の日」はレクの初めの方にしますので、ここでコミュニケーションが取れると早くに場が和んで最後までレクがやりやすくなります。

「今日は何の日」は
●記念日
●歴史上の出来事
●偉人や芸能人などの誕生日
を中心に構成しています。

例1)
「今日『〇〇記念日』っていうんですけど皆さんご存じですか?」
→世の中にはいろんな記念日があって、上のような問いかけすると「それ何?」とか、どんな記念日か当ててくれようとしたりします。

例2)
「今日は『本能寺の変』が起きた日なんですけど、私知らないんですが『本能寺』ってどこにあるか知ってますか?」「織田信長ってどんなイメージします?」
→「私知らないんですが」はいろいろな場面で使えますよ。
「そんなことも知らないの?」と言いながらうれしそうに教えてくれたりします。

例3)
「今日は俳優の○〇さんの誕生日です。○〇さんってどんな俳優だったんですか?イケメン俳優?三枚目俳優?」
→芸能人の方の話題は利用者さんが何人も乗っかってきてくれることがあって助かります。
「どんな映画に出てたんですか?」とか話を広げたりもできます。

レクネタ倉庫の「今日は何の日」は高齢者向けレクを意識して作成しています。
クイズやレクのアイデアも入れてますので、ご一読ください。↓ ↓ ↓

お正月やお盆の行事、地方のお祭りなども声かけしやすい

「今日は何の日」のときにお正月やお盆など行事についてお話することありますよね。
それに加えて地方のお祭り、特に県単位でなくもっと狭い市町村レベルのお祭りなどもコミュニケーションしやすいネタです。

なぜかというと、お正月やお盆のような行事って地域性があるからです。
なので
一般的なお正月の飾りつけなどの話題をしたうえで、
「この辺りではどんな飾りつけをしていましたか?」とか
「どんどやはいつするんですか?」
「お盆は7月ですか?8月ですか?」とか
地域のやり方をたずねたり、

「紅白見ました?どっちの応援してました?」とか
「初詣いきましたか?」
一般的な質問でもいいですね。

地域のお祭りに関しては、若いころに積極的に参加していた人も多いので、
「○〇神社は誰をお祭りしてるんですか?」とか
「お祭りの時はどんなことをしましたか?」
「獅子舞の足やったことある人いますか?」
などたくさん出てきます。

そのためには、普段から地元紙の地域欄に目を通したり、リビング新聞のようなフリーペーパーにも目を通しておくといいと思います。

新聞といえば、たまに珍事件など面白い話題にぶつかるときもあるのでネタを仕入れたいときはおすすめです。

献立もつかえます

お昼ご飯などの献立もネタとして使えますね。

「今日のお昼の献立を発表します」というと利用者さんの目がキラキラします。

「お肉と思いますか、お魚と思いますか?」と言ってお肉とお魚それぞれで挙手してもらいます。
そして「今日はお魚でした!」と答えを言うと、
「何の魚?」とか「鯛が食べたい」とか言いたい放題ですが、ご飯を楽しみにしている利用者さんも多いし、利用者同士の会話が生まれるなど場も和みます。

声をかける相手

声をかけるといっても、利用者さんたちの性格とかもありますよね。

ある人に話しかけたら、別のお話好きさんが答えたり、横から参戦する人もいれば、おとなしい人もいますし。

全員がおとなし目の方々だったときは、挙手がいいです。
「~な人いたら手をあげてもらえますか?」
「カレーが好きな人手を挙げてください。」「シチューの方が好きな人手を挙げて」など
これだと全員参加でコミュニケーションが取れるのでおすすめです。

個人に話しかけるときは、反応が良すぎる相手だと独演会になってレクが終わってしまうので、ほどほど人がいいです。

目配り気配り

利用者さんの中には、病気で発語が少ない人や自分が発言するより見てニコニコしてるだけの人などいろんな人がいます。

どうしても発言する人が目立ってしまいがちなので、他の人が置いて行かれないような気配りが必要です。

時々視線を合わせたり、
「○〇さんが大きくうなずいてくれました」とか
「△△さんも輪投げが好きでしたよね」とか
あなたのことも見てますよと知らせてください。

まとめ

レクを盛り上げるには、

  • レクの組み立てを考える
  • アイスブレイクは大事
  • アイスブレイクには「今日は何の日」が適している
  • 利用者さんの人数が多過ぎるときは、二班に分けて、前半と後半で一斑ずつレクを行ったり、レクの内容を適切なものにする
  • 職員と利用者さんとでコミュニケーションを取りながら行う

どうか安心安全で楽しいレクが出来ますように!