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穀雨
4月20日~5月5日頃。
春の節気の最後になります。
「穀雨」というのは、字にもあるように、穀物に恵みをもたらす雨のことです。
江戸時代の書かれた暦の解説書である「暦便覧」には、「春雨降りて百穀を生化すればなり」と書かれています。
春の雨が田畑を潤し、百穀を生じさせる ということですね。
「百穀春雨」という呼び方もします。
種まきによいシーズンです。
七十二候
二十四節気穀雨の候は以下の3つです。
初候: 葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)
4月20~24日頃。
「葭」は「芦」「葦」とも書き、「アシ」「ヨシ」とも読みます。
イネの仲間でこの時期水辺で芽を出します。
次候: 霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)
4月25~30日頃。
穀雨の次候は「霜やんで~」、もう霜がおりることはないと言っています。
種もみが芽吹いて成長し、そろそろ田植えの準備をする頃です。
末候: 牡丹華さく(ぼたんはなさく)
5月1~5日頃。
春から夏の節気に移り変わっていきます。
春の最後はボタンの花。
優しい感じの春の花から、華々しいボタンの花に変わると季節が夏に変わっていくのを感じます。