高齢者向けのレクリエーションでは、脳トレやクイズなど頭を使ったレク以外に体を使って行うレクも大切です。
レク担当の職員には体を使ったゲームで何をするかも頭を悩ませるところですね。
そこで定番のゲームから「ニュースポーツ」と呼ばれるものまでご紹介します。
ニュースポーツって?
ニュースポーツの魅力
ニュースポーツというのは20世紀後半以降に世界各地で生まれたスポーツのことで、その種類は何百種類とあるそうです。
一番特徴的なのは、技術的にもルール的にも簡単なこと。
そのため子どもから高齢者まで、また体力のあるなしに関係なく楽しむことができるというのが魅力なのです。
そういった感じなので、勝ち負けよりも楽しむことを目的としており、施設のレクにぴったりなのですよ。
ちなみに市や町で道具を貸し出したりしているところも多いので気になる方は各自治体へおたずねください。
それぞれの種目にルールがありますが、利用者の体力などに合わせてアレンジして行いましょう!
ボッチャ
ボッチャはパラリンピックの競技にもなっているので有名です。
2チームに分かれて、ジャックボールという白いボールに、多くのボールを近づけた方が勝ちです。
相手のボールやジャックボールに当てて位置を変えることも出来るので、頭脳戦も展開される面白さがあります。
下の動画がルールや点数計算が分かりやすく説明されています。 ↓ ↓ ↓
お手玉やカラーボールで代用できないかなと思ったのですが、転がるけど転がり過ぎない玉で、他のボールを吹っ飛ばす威力もあるような玉の方が面白いので下に紹介します。
モルック
2つ以上のチームに分かれて木の棒(モルック)を投げてピン(スキットル)を倒すゲームです。
ピンには点数が書かれていて、1本だけ倒したらピンに書かれた点数が得点になり、複数本倒したら、倒した本数が得点になります。
先に50点ぴったりにしたチームの勝ちです。
50点オーバーすると25点からやり直しです。
計算するので頭の体操にもなりますよ。
ルールはこちら ↓ ↓ ↓
木のぶつかる音がいいですね。
ボーリングのピンに点数貼って代用できるかな~
音やキズを考えると床に敷物敷いた方がいいかもしれません。
モルックセット(投げる位置を決める道具は付いてません) ↓ ↓ ↓
敷物 ↓ ↓ ↓
囲碁ボール
囲碁とゲートボールを合わせたようなゲームで、2チームに分かれて行います。
スティックでボールを打ち、碁盤の目に止まったボールの目の合計点が高いチームの勝ちです。
縦横斜めに3つ以上並ぶと得点が高いのですが、相手ボールを弾き飛ばすなどもありなところがゲームを面白くさせます。
ルールはこちら ↓ ↓ ↓
囲碁ボールのマットがかなりお高いです。
自治体にレンタルできるか問い合わせが方がいいです。
レンタルもないときは、大きな紙にマジックで碁盤目を書いて、お手玉を投げて得点を競うなんてどうでしょう?
バッゴー
バッゴーというのは、穴の開いた板に向かって、ビーンバッグというお手玉みたいなものを投げて得点を競います。
シンプルなゲームで、激しい動きもなく足の悪い方でも参加できます。
いい感じのつるつる板があれば自分で作れそうな気もする。
バッゴーのルールは以下の動画をどうぞ ↓ ↓ ↓
定番ゲーム
ついでにレクの定番ゲームもご紹介。
輪投げ
定番ゲームですね。
チームに分かれて総得点を競ってもいいし、個人プレーにしてもいいですね。
得点方法としては
①入った数
②ボードに書いてある1~9の数字を得点にする
③縦横斜めに3つ並んだら+5点など加点する
②や③の得点方法だと、狙って投げるので余計楽しくなりますよ。
利用者さんの状態に応じて投げる場所を近くしてあげると、腕力のない方や車いすの方も十分楽しめると思います。
ナンバープレートを並べ替えることが出来るタイプの輪投げセット ↓ ↓ ↓
ボーリング
倒されたピンを手で起こすのが大変ですが、こちらも定番中の定番ゲームです。
ゲートボールのスティックを使って、ボーリングとゲートボールのミックスにしてもいいです。
500mlのペットボトルに水を入れて手作りピンでもいいですね。
水の量を加減して重くしたり軽くしたりできます。
ボールはビーチボールで充分です。
2リットルのペットボトルに水を入れて、少し重めにしたものをピンに1本混ぜて、それを倒せたら5点加算とかメリハリをつけると面白味が増します。
玉入れ
こちらはチームに分かれてするゲームなので親睦が深まりますね。
カゴを中心に椅子を丸く配置します。
あらかじめ球を手に何個かずつ持たせて、さらに座った状態でやりますが、これでも途中立ち上がろうとして転倒することもあるので注意が必要です。
赤白50個ずつの玉ですが、高いので新聞紙を丸めてビニールテープでぐるぐる巻きにした手作り玉を使っています。
床に置いて使える立派なカゴが売ってるんですね。
でも段ボール箱でも十分できますよ。
【職員VS利用者玉入れ】
①利用者さんには大きな円を作って座ってもらいます。
②段ボール箱の大きめのものにヒモを通して職員が引っ張って走ります。
③動く段ボールに向かって玉を投げ入れてもらいます。
※他の職員が箱を引く職員の頭などにわざと玉を当てたりすると利用者さんが喜びます。
ベンチサッカー
こちらもチームプレーです。
椅子を2列向かい合わせで置いて両端に1個ずつゴール代わりの椅子を置きます。
ゴールの椅子の座面の下をくぐれば1点!
ベンチサッカー楽しいんですけど、利用者さん血沸き肉躍って、遠くのボールを引き寄せようと足を伸ばして滑り落ちることがあります。要注意です。
当たっても痛くないビーチボールがおすすめ。
ほどよい大きさのビーチボールはいろいろ使えますので便利です。
体を使ったゲームのポイント
①「がんばれ~」といった励ましの声援以外にも、タンバリンのような鳴り物なども使って、とにかく盛り上げます。
②利用者さんの体の状態は様々なので、例えば投げる位置を前にするとか、ルールも人に合わせて適切に変更します。
③チームに分かれるゲームは、片方が大勝にならないようにバランスよく利用者さんを分けます。
④普段おとなしい方でも勝敗がからむと興奮することがありますので、くれぐれも転倒に注意しましょう。
⑤今回ご紹介したゲームの道具は、自治体で貸し出しているところもありますので、うまく活用しましょう。
盛り上げグッズ
タンバリン ↓
マラカス ↓
パフパフラッパ ↓
万国旗 ↓
おまけ~普段から取っておくと便利なもの
ゲームに使う道具を買いそろえられると素敵ですが、施設のお財布のヒモもなかなか固いですよね。
普段から取っておくと便利なものや、安価で手に入るものは以下のようなものがあります。
①段ボール箱
②ペットボトル
③新聞紙
④ビニールテープ
⑤紙コップ
⑥うちわ
⑦お手玉
⑧ビーチボール などなど。