- ホワイトボードレクのネタを増やしたい
- ホワイトボードレクを盛り上げたい
- ホワイトボードレクを行うときの注意することは?
こんにちは、介護福祉士をしている”りこ”です。
この記事は、上のようなお悩みを持つ介護職の方向けに書いています。
高齢者施設ではレクリエーションは必須です。
ところが、職員の中にはレクが苦手な方というのが案外多くいらっしゃいます。
通常の業務は全然問題なくこなせるのに、「レクだけがどうしても苦手で、担当の日は憂鬱」、そういった話もよく耳にする話です。
実は私も、元々人前に立つのが苦手で、レクの担当が嫌でした。
でも勤めたからにはやらねばならないですよね。
そこから、試行錯誤するうちにコツがあるのが分かって、今では楽しみながら出来るようになりました。
この記事では高齢者施設に勤務している、レクが苦手な介護職の方のために、ホワイトボードレクのネタの紹介、レクを進める上でのポイントや注意することについて書いています。
とにかくホワイトボードレクのネタが欲しい人はこのまま読み進めてください。
先にレクを盛り上げるコツや注意点を知りたい方は ↓ ↓ ↓
ちょっとしたクイズだったら、「今日は何の日」にその日に合わせたクイズを載せてます。 ↓ ↓ ↓
ホワイトボードレクのネタ32選
ここからは、具体的にホワイトボードレクのネタをご紹介していきます。
しりとり系4選
しりとりもやり方を工夫するだけでバリエーションを増やすことが出来ますので、利用者さんのレベルに合わせた使い分けができます。
出てきた答えをひとつずつホワイトボードに書いていきましょう。
なぜなら、ホワイトボードが埋まるくらいたくさん出たら、達成感を味わうことが出来るからです。
続きが出てこないときは、ヒントを出すなど助け舟を出しましょう
文字数指定しりとり
普通のしりとりにと同じですが、文字数のしばりを入れたやり方です。
意外に難しいです。
まずサイコロを振って、出た目の数の文字数の言葉を答えるというもの(1以外)です。
例)りんご → (次の人がサイコロを振り、4が出たら)ごちそう → (次の人がサイコロを振り、2が出たら)うま → (次の人がサイコロを振り、3が出たら)まわし ・・・
サイコロも大きめのものを使うと、投げる時に運動になりますよ。 ↓ ↓ ↓
終わらないしりとり
「ん」がついたら、そこで終わりにするのでなくて、そのひとつ前のことばから続けます。
例)「ラーメン」→「めんま」・・・
利用者さんにとっては、「ん」が出ても途切れないので、安心して答えられるメリットがあります。
漢字しりとり(難易度高)
例)「料理」→「理科」→「科学」→「学校」・・・
のように漢字で熟語を作り、最後の漢字を使ってしりとりをします。
結構難しいですが、頭は使いますね。
お絵かきしりとり
ホワイトボードに絵を描いてしりとりを完成させます。
①利用者さんに描いてもらう方法
前の方の絵を見て何が描かれているのかを考え、しりとりになるように次の絵を描きます。
それを繰り返して、最後に何を描いたか答え合わせをして楽しみます。
②職員があらかじめしりとりを書いておき、何が描いてあるかを当てていく方法
③利用者さんに考えてもらった答えを、職員が描いていく方法
①~③すべて絵が下手な方がだんぜん盛り上がりますので、職員が描くときはわざと下手に描きましょう!
連想ゲーム系2選
連想ゲームも工夫次第で、難易度を上げたりバリエーションを増やせます。
「~といえば」の連想ゲーム
例)「春といえば」
「桜」「梅」「つくし」「花見」・・・
上のように「~といえば」という形で、一つの言葉をテーマにして、そこから連想した言葉を出してもらうゲームです。
何個出てくるか、ホワイトボードに書いていくといいですね。
お題は無限にあります。
「お正月といえば」、「福岡県の名産といえば」、「野球選手と言えば」、「黄色いものといえば」、「海の生き物といえば」、「野菜の名前と言えば」、「卵を産む生き物といえば」「夏の花といえば」などなど季節や、地域に合わせた問題もおすすめです。
3つのヒントから連想ゲーム
ヒントを3つホワイトボードに書いて、そこから連想したものを答えてもらいます。
例)じゃがいも、ニンジン、福神漬け → カレーライス
という感じです。
問題の例を集めています。 ↓ ↓ ↓
言葉あそび系5選
言葉の並べ替え
例)「ごばんはん」を並べ替えて意味のある言葉を作ってください。
ごばんはん → ばんごはん
上のように、ランダムに並べたひらがなをホワイトボードに書きます。
利用者さんは、そのひらがなを並べ替えて意味のある言葉を答えます。
5文字から8文字のネタをそろえています。 ↓ ↓ ↓
「~ではじまる言葉」探し
例)「あ」ではじまる言葉は?
甘納豆、アンパン、秋、アサガオ、甘酒・・・
上のように、頭文字を指定して、そこから始まる言葉を集めます。
何個集めることが出来るか、出てきた言葉をホワイトボードに書きだします。
チーム分けして競っても楽しめます。
「~偏の漢字」あつめ
例)「木へんの漢字」をあつめて
松、机、村、杖・・・
木へんや、魚へんくらいならまだ大丈夫。
ワかんむりや、国がまえなどになると難易度が一気に上がりますね。
埋もれた言葉探し
上のようにひらがなを5×5文字くらい書いた中から言葉を見つける脳トレです。
たてよこななめ、どの方向でもOKです。
言葉作りゲーム
〇に文字を入れて言葉を作る問題です。
文字数が決まっているので頭を使いますよ。
例)上の図の「〇め」の場合、
あめ、まめ、かめ、しめ、さめ、こめ、うめ 等
クイズ系21選
漢字から外来語を当てるクイズ
普段から何気なく使っていることばの中には外来語が多くあります。
外来語はカタカナで書くことが多いと思いますが、ちゃんと漢字もあります(当て字が多いけど)。
ホワイトボードに書き出して、分かるものから答えてもらいましょう!
ものの数え方クイズ
動物、本、車などなど、ものを数えるときの単位ってそれぞれ違いますよね。
その数え方を当てるクイズです。
ホワイトボードに問題を書き出して分かるものから答えてもらいましょう!
面倒な時は口頭だけでも出来るクイズです。
思い出しクイズ
いろいろなお題を出して、記憶をフル回転して思い出してもらうクイズです。
出てきた答えをホワイトボードに書きだしましょう。
例)春のお花や植物を思い出して下さい。
答:チューリップ、桜、桃、梅・・・
昔と今で呼び方が変わったものクイズ
昔と今で呼び方が変わったものに関するクイズです。
ホワイトボードに絵を描いたり、写真を貼って「今の名前は~と言いますが、昔は何と呼んでいましたか?」と質問します。
例)タートルネックの絵を描いて、「今はタートルネックと呼んでいます。昔は何と呼んでいましたか?」
なかなか答えが出ないときは三択にしたり、ヒントを出したりしましょう。
ことわざ、慣用句、故事成語クイズ
ことわざや慣用句、故事成語のクイズです。
①司会者がことわざなどの意味を言って、利用者さんがそのことわざを答える。
ホワイトボードに虫食いにして書くと答えが出やすいです。
例)問題:名人と呼ばれるような人でも失敗することがあるという意味のことわざは?
答:弘法にも○○の誤り、〇も木から落ちるなど
②司会者がことわざを言って、利用者さんがその意味を答える。
例)「あばたもえくぼ」の意味はなんですか?
また、「同じ意味の他のことわざを知っていますか?」とか、「反対の意味のことわざを知っていますか?」といった感じでクイズの幅を広げることもできます。
四字熟語あてクイズ
①司会者が意味を言って、利用者さんに四字熟語を答えてもらう。
虫食いにすると答えが出やすいです。
例)問題:ひとつのことをして、二つの利益を得るという意味の四字熟語は?
〇石〇鳥
ヒント:〇の中には数字が入ります。
②司会者が四字熟語を書いて、利用者さんに意味を答えてもらう。
難読漢字クイズ4選
ホワイトボードに野菜や果物など難読漢字を書いて、その読みを当ててもらいます。
例)玉蜀黍(とうもろこし)、無花果(いちじく)など
他にもおもしろ地名やキラキラネームなどもクイズにすると面白いですよ。
ネットで探すとたくさん出てきます。
漢字バラバラクイズ
漢字のパーツを下のようにバラバラにしてホワイトボードに書きます。
なんの漢字を書いたのかを当てるクイズです。
都道府県当てクイズ
ホワイトボードに、ある都道府県の名産品や、特徴などを3つほど書いて何県か当ててもらうクイズです。
例)問題:
・延暦寺
・ふなずし
・琵琶湖
答:滋賀県
歌当てクイズ
歌詞の一部をヒントにして、何の歌か当てるクイズです。
例)
・わたしのとなりのおじさん
・雨が降ろうがヤリが降ろうが
・ワッショイワッショイ
「お祭りマンボ」作詞・作曲:原六郎
答:美空ひばりさんの「お祭りマンボ」です。
歌当てクイズは答えが出た後、みんなで歌ったりして楽しむことで全員が参加している感じが出て一体感がわきます。
数字の虫食いクイズ
よくプリントが使われる数字系脳トレですが、ホワイトボードを使ってクイズのようにすることで楽しんで行うことができます。
俳句穴埋めクイズ
季節ごとの有名な俳句を集めました。
「~」のところに入ることばを当てるクイズです。
俳句を詠んだ人の名前もありますので誰の句かを当ててもいいですね。
鏡文字クイズ
レオナルド・ダ・ビンチの得意技といわれる「鏡文字」。
紙に鏡文字を書いておいて、ホワイトボードにパッと貼って、早く読めたもん勝ち。
勘がものをいうクイズ!
業界クイズ3選
世の中にあるいろんな業界のクイズを集めました。
まずは歌舞伎用語。↓ ↓ ↓
英語が敵国語時代の野球用語。 ↓ ↓ ↓
仏教にまつわることばクイズ。 ↓ ↓ ↓
写真を見て答えるクイズ2選
写真を見て当てるクイズです。
スマホ画面をテレビに映すか、プリントアウトするかのひと手間が必要ですみません。
ホワイトボードレクを行うメリット
介護職の方なら既に知ってることですが、さらっとおさらいしときましょう!
- 脳トレになる
- みんなで取り組むので一体感がある
- 職員にとっては準備が楽
- 見守りしながら出来るので、職員が少なくてもできる
- プリントと違って、自尊心を損なわない
高齢者施設でのレクは、ザクっと体操系、音楽系、脳トレ系に分けられますが、ホワイトボードレクは脳トレ系にあたります。
脳トレのやり方としては、プリントで行うやり方とホワイトボードを使って行うやり方の2種がありますね。
プリントもよいのですが、プリントでの脳トレは、まるで学校のテストのように受け止めてしまう利用者さんもいます。
解けなかったところがところが一目瞭然になってしまいますし、他の利用者さんにうっかり見られてしまうことも。
これでは、自尊心を傷つけてしまう恐れがありますよね。
その点、ホワイトボードレクだとヒントを出したりしてフォローしながら進めることができますし、みんなでわいわい賑やかにやる方が楽しくできますよね。
職員にとっても、安全でやりやすいレクだと言えます。
それは、座ってできるレクなので転倒リスクが低いこと、みなさんがホワイトボードを見るので顔が見えて見守りしやすいことです。
そして、準備するのがホワイトボードと、ペンという簡単さ。
職員が少なくていつもバタバタしてるところ事業所などには、特におすすめのレクです。
ホワイトボードレクのポイント
利用者のレベルに合ったレクをする
高齢者は、同じ年でも身体レベル、認知レベルの個人差が大きいですよね。
なので、やさしい問題から難しい問題までを準備して、その方に合わせた問題が出せればベストです。
また、ヒントもいくつか用意して、小出しできるようにします。
特定の人ばかりが発言しないように配慮する
これもありがちですが、答えるのがいつも同じ人になりがちです。
発言する人と、周りで見てるだけの人に分かれないような配慮が必要です。
そのためには、
●司会者が当てた方に発言してもらう
●グループに分けてグループ内で答えを話し合って発言してもらう
などの工夫が必要です。
とはいえ利用者さんの中には、答えるのが難しい方もいますよね。
そんな方たちには意識して視線を合わせるなどして、自分も参加しているんだという気持ちになれるようにしましょう。
否定的なことばを使わない
利用者さんの答えが間違っていたときに、「はずれ」とか「違います」などストレートな表現は避けましょう。
ホワイトボードレクは、学校で先生にあてられた時と似ているところがありますよね。
「間違ってたらどうしよう」と思うかもしれません。
なので、答えを間違っても「惜しい!あともうちょっとでした」などやんわりとした言葉を使うとよいでしょう。
利用者さんは人生の大先輩です。
「私のヒントが分かりにくかったですね」など自分を下げて、相手を上げるような心遣いをしましょう。
緊張を克服する
ホワイトボードレクに限ったことではありませんが、レクがどうしても苦手という人の中には、人前に立つのが緊張して苦手ということもあります。
そんな人は、参考までに下記の記事をどうぞ ↓ ↓ ↓
ホワイトボードレクの盛り上げ方
たぶんみなさん「今日はホワイトボードレクをしよう」というときは、ホワイトボードレクをメインにして、その前に「今日は何の日」みたいなアイスブレイクを入れたり、後にちょっと体操入れてみたりとレクの流れをある程度決めていると思います。
それを踏まえてホワイトボードレクを盛り上げるには
●ホワイトボードレクの前のアイスブレイクである程度場を和ませておく
●ホワイトボードレクもコミュニケーションを取りながらやる!
これが大事です。
たとえば
司会「思いがけない幸運に恵まれることを何といいますか?」
利用者A氏「棚からぼたもち」
司会「Aさんは棚からぼたもちみたいな経験ありますか?」
など話を広げていったり、他の人に棚ぼた経験を聞いてみたり、利用者さんにしゃべらせるなど。
ちょこっとしたやり取りを間に何個か入れるだけで場の雰囲気が全然違います。
レク全体の組み立てアイデアやアイスブレイクのネタなどについてはこちらに書いてます(ぜひご一読を)。 ↓ ↓ ↓
まとめ
高齢者施設でのホワイトボードレクには、利用者さんにとって、みんなでワイワイしながら楽しく脳トレが出来るというメリットがあります。
また、介護職員にとっては、利用者が座っているので転倒リスクが少なく、見守りながらレクが出来るというメリットがあります。
ホワイトボードを使ってできるレクには、クイズや言葉あそびなど種類も多いのが特徴です。少しやり方を変えるだけで、また違った楽しみ方ができますし、ネタに尽きることはありません。
こちらでご紹介するネタ以外にも、テレビのクイズ番組などには、ちょっとアレンジすれば高齢者施設でも使えそうなネタがたくさんありますよね。
そういったものからヒントを得て、レクに応用することができますよ!
利用者さんのレベルに合わせた問題選びや、言葉の使い方、自尊心を傷つけない心配りなどのポイントを押さえて、楽しいレクにしてくださいね。