入梅
2024年の入梅は6月10日です。
入梅というのは文字通り梅雨入りのことです。
しかし気象上の梅雨入りとは違い、雑節という特別な暦の上での梅雨入りです。
二十四節気は農作業の目安とするために中国で作られた暦ですが、雑節は日本で作られたので日本の季節の変化に合うようにできています。
雑節には下のようなものがあります。
- 節分 2月3日頃。暦には春の節分だけが載っています。
- 彼岸 春は3月21日頃、秋は9月23日頃の前後3日間の合わせて7 日間
- 八十八夜 立春から数えて88日目で5月2日頃。
- 入梅 6月11日頃。
- 半夏生 7月2日頃。
- 土用 7月20日頃。現在は夏の土用しか使われていません。
- 二百十日 立春から数えて210日目で9月1日頃。
- 二百二十日 立春から数えて220日目で9月10日頃。
時の記念日
1920年(大正9)の今日、「時間を守って欧米並みに生活改善・合理化をはかろう」という目的で制定されました。
もともと日本はお寺の鐘で時間を把握していたので、時間にはおっとりとしていたと思われますが、現在では、たとえば列車が時間通りに到着するなど、日本ほど時間にきちんとした国も少ないようです。
なぜ6月10日を時の記念日に選んだのかというと、日本で最初の時計が鐘をうったのが新暦でいうところの671年6月10日だったからです。
この時の時計は、漏刻(ろうこく)とも呼ばれる水時計でした。
時間にまつわるクイズです。
【Q1】時間という感覚が生まれたのはいつごろでしょうか?
A 紀元前1600年頃
B 紀元前3500年頃
C 紀元前3年頃
【B 紀元前3500年頃
ナイル川流域のエジプト人が太陽の位置によって影が変わるのを見たのがきっかけだそうです。
【Q2】うるう秒というものがある。〇か×かでお答えください。
【答】〇
数年に1度1秒くらいを入れたり外したりして調節しています。
【Q3】「時間は貴重なものだから無駄にしてはいけない」という意味のことわざは?
【答】時は金なり
【Q4】1日は24時間ちょうどである。〇か×かでお答えください。
【答】×
23時間56分4秒です。
【Q5】砂時計は3分間くらいを計るものが多いですが、1年を計ることが出来る砂時計が存在する。〇か×かでお答えください。
【答】〇
島根県大田市にある「仁摩サンドミュージアム」には1年計の砂時計があります。全長5.2m、直径1mという世界最大の砂時計で、1トンの砂が0.84mmの穴から落ちていくそうです。
ところてんの日
とこ6(ろ)10(てん)の語呂合わせ。
【Q1】ところてんは何から出来ていますか?
【答】テングサという海藻
【Q2】ところてんを漢字で書いてください。
【答】心太
ところてんは難読漢字です。 ↓ ↓ ↓
時鮭(ときしらず)
「時鮭」と書いて「ときしらず」と読みます。
なんのことかというと、夏に水揚げされる鮭のことです。
本来鮭は白子やいくらが入っている秋がシーズンです。
「ときしらず」は時期の違うときに獲れるという意味で「時知らず」ということ。
白子やいくらが入っていない分脂がのってとても美味しいそうです。
誕生日
●徳川光圀(水戸藩主 1628年)
【Q】徳川光圀って時代劇では有名な人です。誰ですか?
【答】水戸黄門
徳川家康の孫です。
「水戸黄門」では全国を行脚し悪党を懲らしめるイメージですが、実際の光圀公はほとんど関東地方から出たことがなかったようです。
また悪人を懲らしめるどころか、当の本人が若い頃、吉原通いや辻斬りなどの蛮行を行っていたとも言われています。
ただ、蛮行をとがめられてからは勉学に励み「大日本史」という歴史書の編さんを行っています。
この「大日本史」は光圀が始めてからその後も二百数十年間水戸藩事業として継続され、明治時代に完成しました。全397巻226冊もあるそうです。
他にも朝廷に関する「礼儀類典」、万葉集の研究書「万葉代匠(だいしょう)記」などいくつかの書物の編さんを行っています。
こうした水戸藩の取り組みは「水戸学」という学問として幕末から明治維新の思想に影響を与えました。
●ジェームズ三木(脚本家、作家 1934年)
NHK朝ドラ「澪つくし」や大河ドラマ「独眼竜政宗」などの人気作品の脚本を書いた方です。
●米長邦雄(棋士 1943年)
将棋の棋士です。タイトル獲得記録は歴代6位です。